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ご挨拶

 
 
命の最後の防波堤である救急医療に長年従事した結果、私はやりがいを感じる一方でその限界も強く感じました。
本来失われる可能性のあった命を救いながらも、助かったとしても家には帰れない体になったり、最終的には命を落とす場面を数多く経験したからです。
その運命を変えるためには、それ以前からの介入が必要と考え、救急医療から生活の場での医療である在宅医療にその身を投じました。
しかしながら、結果として在宅医療は救急医療とは異なる、複雑かつ難しい要素がある医療であることを多くの患者さんから教えていただきました。
 
「もうわたしは長く生きましたから、早く楽になりたいです」と暗い施設の部屋のベットの上でぽつんと座り、にっこり笑いながら話しかけてくれるおばあさん。
「先生!自分にはこの治療が合ってるじゃなかろうか」と医療文献を片手に熱心に語りかけてくる自宅で独居のおじいさん。
 
現代医学は『根拠のある医療(エビデンス ベースド メディスン、EBM)』を求められる様になってから久しいですが、どうしても根拠(治療指針やガイドライン)の面に目が行きがちで、患者さん本人の希望や背景を意識することが希薄になるときがあります。
なぜなら治療指針やガイドラインは今の時代は比較的容易に手に入れられますが、患者さん個人の思いや背景は容易には把握することができないからです。
時間をかけて語らうことで、ご自身の本心を伝えていただいたときは、理想の医療に一歩近づけたと実感しました。
また同じ年齢、同じ病気、同じような環境の人であっても、単に生きるためだけの同じレシピ(処方箋)を提供してはいけないことを教えていただきました。
患者さんとよく語り合い、病めるときも健やかなるときも家族のように寄り添う医師で私はありたいと思います。

 

医師  田中 信英

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略歴

 平成12年  福岡大学医学部卒業
平成14年 福岡大学心臓血管内科入局
平成15年 唐津赤十字病院循環器内科 医員
平成17年 福岡徳洲会病院循環器内科 医員
平成19年 九州医療センター救急部 副部長
平成23年 白十字病院循環器内科・救命救急部 副部長
平成29年 別府病院在宅診療部

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本心血管インターベンション治療学会
  • 日本禁煙学会

医師 田中 満善

略歴

 昭和48年  昭和大学医学部卒業
昭和48年 東京逓信病院 外科入局
昭和50年 東京都教職員互助会三楽病院 外科入局
昭和55年 千葉県 日下部病院 勤務
昭和56年 田中外科胃腸科 開業

所属学会

  • 日本外科学会

 

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