手足口病にご注意ください
皆様のおかげをもちまして無事に7月16日に開院しましたが、まだ不慣れな面があり受診していただいた方々にはご迷惑をおかけしております。
さてすでに報道にもでておりますが、「手足口病」が全国的(特に西日本)に流行しております。
手足口病とは
・口の中および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症
・4歳位までの幼児を中心に夏季に流行が見られる病気
・通常は発疹、発熱は3~7日の経過で消退し比較的予後良好です
・まれに髄膜炎や脳炎などの重篤な合併症をきたすこともあります
通常は大人の場合は小児期の感染により免疫を持っていることが多く感染しにくいですが 加齢や持病(糖尿病など)による免疫力の低下により大人も感染する可能性がある疾患です。
周囲に感染した幼児がいて、のどの痛みがあるときは手や足の皮疹がないかどうか確認してみてください。
基本的にはウイルス性疾患であるため治療は解熱鎮痛剤や脱水に対する点滴などの対処療法になるため 予防が第一の治療となります。
予防策としては
・飛沫感染(口からのしぶきを介したもの)、接触感染(便や水疱から)の予防のため手洗い、うがいの徹底すること
・家庭内に感染者がいる場合は排泄物の適切な処理(次亜塩素酸ナトリウムでの消毒)、タオル・手ぬぐいの共有禁止
など留意していただければと考えます。