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会食とコロナ GO TO キャンペーンを使うにあたって

[2020.10.18]

新型コロナウイルスの感染が小康状態を維持するなか、皆様も不安ながらも外出・外食をする機会が増えたのではないのでしょうか。感染制御と経済活動の両立を目指して、7月から開始されたGO TO キャンペーンですが、10月からはGO TO EATが追加され、また流行地である東京が解禁されたことから今後の感染の動向に注意が必要な状況です。実際福岡では感染は沈静化している状態ですが、観光客が流入していると思われる沖縄・北海道などでは再燃の傾向を認めています。

多くの人が感染予防に留意している状況ですが、どうしても感染リスクが高まる場面としては会食やトイレが指摘されています。特に会食についてはマスクを外して近距離で接する機会も増えることから、より細やかな注意が必要となりますが、具体的な感染パターンはあまり報道されずイメージが湧きづらいのではないでしょうか。

今回は10月13日に第10回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで報告された「一般的な会食における集団感染の事例」を参考に安全に外食をするための一助にしていただければと思います。

ケースA:レストラン

以前の生活ではありふれたシチュエーションですが、やはり「1m程度」の「対面」のソーシャルディスタンスでは感染リスクは軽減できないようです。

ケースB:市中飲食店の会食(カウンター)

市中の小さめの飲食店でもやはり「距離」が感染リスクの要素になっているようです。ただし同じ空間でも換気がなされていれば同じテーブルでなければ感染リスクは軽減できるようです。

ケースC:市中飲食店の会食(テーブル)

食事の場はマスクを外すことで飛沫が拡散しやすい状況となることから、「食器の使いまわし」も当然リスクとなるようです。また不特定多数がトングを使いまわす、ビュッフェ・バイキングスタイルもリスクとされています。

ケースD:高齢者施設

おそらく普段は4~6人掛けテーブルを「斜め向かい」に座ることで感染を予防できたケースです、直線距離で180cmほどの距離をとればリスクの軽減につながるようです。2人で外食をする際の参考になる情報ではないかと思います。

以上の事例をまとめると

• 一般的な会食に関連する集団感染の共通点としては、発症者と感染者の距離が近い(手を伸ばせば届く程度の距離)ことであった。
• 飲食店における一般的な会食では同じ空間を共有していても、物理的な距離が近くなければ感染しない可能性がある。
• スプーンの共有による感染が疑われた事例や、客-接客店員間の感染事例があった。
• 斜め向かいに離れて座ることで感染が防がれた可能性のある事例があった。

これらを参考に楽しくGO TO キャンペーンを利用するためには

  • 同席のグループ内でも身体的距離をできるだけ確保する
  • 可能な限り少人数での会食にとどめる
  • 換気の良い環境(野外・テラス)
  • 大声で話さなくてよい環境(声の通る静かな環境)
  • 飲食中以外の時間(トイレ移動、会計、注文時、食後の会話など)におけるマスクの着用
  • 箸やスプーンなどを共有しない

などを気を付けながら賢く利用いただけたらと思います。

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